データの絞り込みがさらに便利に!かんたんクエリ活用術
2024.12.2
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※ご注意※
クエリの詳細な仕様や個別の記述方法についてのお問い合わせには、原則としてサポート外とさせていただきます。本記事で紹介する基本的な書き方をもとに、ご自身での実装をお願いいたします。
はじめに
こだわりkintoneのウィジェット設定で「クエリを使用する」という項目を見たことはありませんか?実はこの機能を使うことで、より柔軟にデータの絞り込みができるんです。今回は、この便利な機能の基本的な使い方をご紹介します。

クエリとは?
こだわりkintoneのウィジェット設定では、表示するデータの抽出条件として、通常のフィールド選択や絞り込み条件の他に、「クエリを使用する」という項目を選択できます。
この機能を使うと、通常の設定画面では難しい以下のような細かな条件指定が可能になります。
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今週や今月など、期間に応じた動的な絞り込み
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複数の条件を組み合わせた絞り込み
普段の設定画面では実現できないような柔軟な条件指定を、シンプルな式を書くことで実現できるのが特徴です。
基本的な使い方
ウィジェット設定画面で「クエリを使用する」にチェックを入れると、条件式を入力するフィールドが表示されます。ここに簡単な式を書くことで、表示するデータを絞り込むことができます。

基本的な書き方
フィールドコード = 関数
※関数は大文字で入力してください。
例えば、「商談日」というフィールドコードを設定している日付フィールドの情報が、今月の情報だけに絞り込んで表示させたい場合は、以下のクエリになります。
フィールドコード = THIS_MONTH()
具体的な活用例
1. 今週の予定だけを表示する
訪問日フィールドの日付が今週のデータだけを表示させたいときは、以下の様に書きます。
訪問日 = THIS_WEEK()
例えばスケジュール管理アプリの営業担当者の今週の訪問予定だけをさっと確認したい時に便利です。
2. 先月のデータを表示する
本日から見て、先月のレコード情報のみを絞り込んで表示したいときは…。
売上日 = LAST_MONTH()
これで先月分のデータだけを簡単に抽出できます。
3. 昨年”以降”のデータを表示する
昨年だけではなく、今年も含めた昨年”以降”のデータすべてを絞り込み表示させたい場合は、以下のクエリとなります。
売上日 >= LAST_YEAR()
4. ユーザーによる絞り込み
※現在の仕様上、こだわりkintoneはユーザー選択フィールドには対応しておりません。ご了承ください。
クエリを使えば、ユーザーを条件とした絞り込みをすることができます!
例えば、作成者が自分(=ログインしているユーザー)のレコードだけを絞り込みたいときは…
作成者 in(LOGINUSER())
上記で、ログインしているユーザーが作成したデータのみを表示します。つまり、ログインしている自分が作成したレコードの情報のみが表示されます。
さらに、「このアプリのこの人のレコードを常に表示させたい」という場合もあるかと思います。その場合は…
作成者 in("ログイン名")
これで特定のユーザー(ログイン名)が更新したデータのみを表示します。ログイン名はダブルクォートで囲む必要がありますので、付け忘れないようにしてくださいね。
クエリは使いこなせば超便利!
他にも関数は、TODAY()、TOMORROW()なども使えます。また、演算子(=や>=など)の組み合わせで、いろいろなデータを絞り込むことができます!
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本日が締切の自分のタスクの表示
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前年同月との売上比較
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来月納品予定の案件一覧
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特定メンバーの担当案件一覧 など…
まとめ
クエリ機能を使うことで、標準機能ではできない絞り込みも、シンプルな式一つで実現できます。最初は難しく感じるかもしれませんが、基本的な書き方をマスターすれば、業務効率を大きく改善できる機能です。
ぜひ、この記事で紹介した基本的な使い方から試してみてください!
クエリの詳細について
更にクエリを活用されたい方は、詳細な書き方についてサイボウズ社の公式ドキュメント(kintone クエリガイド)をご参照ください。
※ 本機能では、データの絞り込み(検索条件の指定)のみに対応しています。データの並び替え(order by)や取得件数の制限(limit)、開始位置の指定(offset)には対応していませんので、ご注意ください。
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